中古パソコンのCPUはどう選ぶか|Core i5とi7の違い、第何世代から選ぶか【名古屋市北区・パソコンショップエムズ】
中古パソコンを探していて、最後まで迷うのがCPUです。「Core i5とi7は、値段の差ほど違うのか」「第10世代と書いてあるけれど、それは新しいのか古いのか」。名古屋市北区のパソコンショップエムズでも、店頭でいちばん多くいただく質問のひとつです。
先に結論を書きます。中古パソコンのCPUで見るところは二つだけで、しかもシリーズ(i5かi7か)より「第何世代か」を先に見るのが正しい順番です。ここを逆にすると、型番の数字が大きいのに実際には古い一台、という選び方になってしまいます。この記事では、店頭でお客様にお伝えしている見方をそのまま書きます。
CPUの型番は、二つの数字だけ読めばいい
中古パソコンの商品説明には、たとえば「Core i5-10210U」のように書かれています。長く見えますが、読むところは決まっています。
①「i3 / i5 / i7」はクラス分け
同じ世代のなかでの格付けです。おおまかには i3 が入門、i5 が標準、i7 が上位で、コアの数や動作の速さが上がっていきます。ただしこれは同じ世代の中で比べたときの話です。世代をまたぐと順番は入れ替わり、古い i7 より新しい i5 のほうが快適、ということは珍しくありません。
②ハイフンのあとの最初の数字が「世代」
「10210U」なら第10世代、「8250U」なら第8世代、「1135G7」なら第11世代です。数字が4桁なら先頭の1桁、5桁なら先頭の2桁が世代を表します。中古選びでいちばん効く数字がここです。
末尾のアルファベットは用途を示します。ノートパソコンでよく見るUは省電力向け、Hは性能重視。デスクトップでは無印やKが標準で、Tは消費電力を抑えた省スペース機向けです。中古を選ぶときは「Uなら持ち歩きも想定したふつうのノート」と思っておけば足ります。
なお新しいモデルでは「Core Ultra 5」「Core 7」のように i が付かない名前に変わりました。中古市場に数が出てくるのはまだ先ですが、名前が変わっただけで、クラス分けの考え方は同じです。
なぜ「第何世代か」を先に見るのか
Windows 11 に上げられるかが、世代でほぼ決まる
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しました。いま中古パソコンを買うのであれば、Windows 11が正式に動く一台を選ぶのが前提になります。
そしてWindows 11には、マイクロソフトが公開しているCPUの対応リストがあります。おおまかな線引きは、Intelなら第8世代以降、AMDならRyzen 2000シリーズ以降です。これより古いCPUは、体感として十分動いていても対応表には載りません。ほかにTPM 2.0やセキュアブートという条件もありますが、第8世代以降の法人向けモデルであれば、まず備わっています。
ですから「第7世代の i7」と「第10世代の i5」が同じ値段で並んでいたら、選ぶのは後者です。前者はWindows 11の対象外で、これから何年か使う前提に立てません。中古パソコンで世代を先に見るのは、速さの話ではなくこれから使える期間の話だからです。
世代が新しいと、CPU以外も新しくなっている
世代が上がると、同じ i5 でもコアの数が増えていたり、動画の再生や簡単な写真の加工をCPU側で受け持つ力が上がっています。それに加えて、本体側の規格も新しくなります。無線LANの世代、USB端子の種類と速さ、SSDの接続方式(SATAかNVMeか)、メモリの規格。これらは後から交換しても追いつかない部分です。
逆の言い方をすると、第8世代あたりの一台は「安く買って、用途を絞って使う」なら十分に現役です。文書作成とメール、調べもの、オンラインの手続き。この範囲であれば、第8世代の i5 と第10世代の i5 で、日常の差を感じる場面はほとんどありません。当店でも第8世代のモデルは格安の枠でご提供しています。
i5 と i7、差が出る場面と出ない場面
値段差を払う価値があるかどうかは、やることで決まります。店頭では次のようにご説明しています。
差を感じにくい使い方:WordやExcelの文書、メール、ブラウザでの調べもの、ネット銀行や行政の手続き、動画の視聴、オンライン会議。ここは i5 で足ります。むしろ、あとで触れるメモリとSSDのほうが体感に効きます。
差が出てくる使い方:写真を何十枚もまとめて加工する、動画を書き出す、Excelで数万行の表と関数を扱う、仮想環境を立てる、会計や設計のソフトを常時動かす。処理を長く回し続ける作業では、コア数の多い i7 のほうが待ち時間が短くなります。
迷ったときは、「終わるのを待っている時間が、1日のなかに何分あるか」で考えてみてください。待ち時間がほとんどない使い方なら、i7 に払う差額はメモリやSSDに回したほうが満足度が高くなります。
用途別の、CPUのめやす
「自分はどのあたりを選べばいいのか」を表にしました。中古パソコンを前提にしたときの、実用的な下限とおすすめです。
| 使い方 | CPUのめやす | あわせて見るところ |
|---|---|---|
| 文書・メール・調べもの | 第8世代以降の i5 | メモリ8GB/SSD 256GB |
| オンライン会議を毎日する | 第10世代以降の i5 | メモリ8〜16GB/カメラとマイク |
| 写真の加工・大きな表計算 | 第10世代以降の i5〜i7 | メモリ16GB/SSD 512GB |
| 動画の書き出し・業務ソフト常用 | i7(できるだけ新しい世代) | メモリ16GB以上/冷却に余裕のある機種 |
この表で言いたいのは、多くの方は i5 で足りるということです。そのうえで世代を一段新しくすると、使える期間が伸びます。
当店が中古パソコンを仕入れるときの基準
エムズはもともと法人向けのOA機器販売が本業で、お客様も会社が多い店です。そのため、会社で毎日仕事に使って耐えられないような低スペックのパソコンは、そもそも仕入れていません。「安いけれどすぐ駄目になるのでは」という不安に、仕入れの入口でお答えしているつもりです。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| CPU | Core i5 以上しか仕入れません |
| 世代 | 第10世代以降が中心。第8世代などは格安でご提供 |
| メモリ | 8GB 以上 |
| ストレージ | SSD 256GB 以上のみ(それ未満は取り扱いなし) |
| 検品 | 全台を起動し、キーボード・端子まで確認 |
| 在庫 | すべて1点限り |
価格帯は44,000円〜99,000円、取扱メーカーはDELL・富士通・HP・Panasonic・東芝です。在庫は1点ずつ違いますので、いまどの世代が何台あるかは オンラインショップ か店頭でご確認ください。
CPUを上げても、体感が変わらないことがある
これは店頭でよくお伝えする話です。「遅い」と感じる原因が、CPUではないことが多いのです。
起動が遅い、アプリの立ち上がりが遅い、ファイルを開くのに待たされる──このあたりはSSDの役目です。いまお使いの一台がHDDなら、CPUを i7 にするより、SSDに替えたほうが体感は大きく変わります。また、ブラウザのタブを何枚も開くと重くなる、という症状はメモリ不足の典型で、こちらもCPUの力では解決しません。
だからこそ、CPU・メモリ・SSDの三つはセットで見る必要があります。それぞれの考え方は別の記事に分けて書いていますので、あわせてご覧ください。
メモリは 中古パソコンのメモリは8GBで足りるのか、容量については 中古パソコンのSSDは256GBで足りるのか で、それぞれ判断のしかたをまとめています。
買ったあとのこと(保証・修理・ご相談)
中古パソコンは一点物ですので、買ったあとどうなるかも含めて選んでいただきたいと思っています。
当店の中古パソコンは全台1か月保証です。さらにパソコン代金の+5%で1年保証、+10%で3年保証をお付けできます(5万円の一台なら、+2,500円で1年、+5,000円で3年)。通常のご使用の中で機器のトラブルが起きた場合は、無償で修理または交換いたします。長く使う前提の方は、世代を一段上げるのと保証を足すのを、どちらも検討してみてください。
すでにお使いのパソコンを延命したい、という方向のご相談も承ります。SSDやメモリの交換は、ご希望の部品の在庫があればその場で、無ければ取り寄せで1週間程度です。進め方は、まず現物をお持ちいただいてヒアリングし、部品が準備できたらもう一度ご来店いただいてその場で交換というのが通常の流れです。くわしくは パソコン修理 のページをご覧ください。
買い替えで使わなくなる一台は、パソコン買取 でお引き取りできる場合があります。査定は無料で、その場で現金でのお支払いです。ただし常に現金をご用意しているとは限りませんので、お越しになる前にご予約をお願いします。なお出張買取は行っておりません(ご希望の場合は出張費を頂戴します)。
設置や初期設定でご自宅まで来てほしい、というご要望には 出張サポート で対応しています。北区周辺の方の対応範囲や料金の考え方は 名古屋市北区のパソコン修理・サポート にまとめました。
よくあるご質問
Core i3 の中古パソコンは買ってはいけませんか?
使い方が文書とメールだけに限られていて、価格を最優先にするなら選択肢になります。ただ当店では、長く使っていただくことを前提にi5以上しか仕入れていません。i3は数年後に「少し足りない」と感じやすく、そのときに買い替えが必要になるためです。
CPUだけ後から交換できますか?
ノートパソコンは基板に直付けされていることがほとんどで、交換はできないとお考えください。デスクトップは機種によっては可能ですが、対応する型番が限られ、費用のわりに効果が小さいことが多いです。CPUは買うときに決まると思って選ぶほうが確実です。メモリとSSDは後から足せます。
型番を見ても、新しいのか古いのか判断できません
型番をメモして店頭でお見せいただければ、その場で世代とWindows 11の対応をお調べします。お使いのパソコンの型番がわからない場合も、本体をお持ちいただければ確認できます。店は10坪ほどの小さな中古パソコン屋で、基本はスタッフ1名で対応していますので、お時間に余裕を持ってお越しいただけると助かります。
第8世代のパソコンは、いつまで使えますか?
Windows 11に対応している世代ですので、現時点で「いつまで」と期限が決まっているわけではありません。ただ、新しい世代のほうが対応期間は長く見込めます。価格を抑えて今すぐ必要なら第8世代、できるだけ長くという方は第10世代以降、という選び分けが現実的です。
詳しい診断はその場でしてもらえますか?
基板(マザーボード)の修理やチップ・コンデンサの交換も実際に行っていますが、詳しい診断は一度お預かりして技術者が行います。店頭でその場でお答えできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
まとめ
中古パソコンのCPUは、①第何世代か ②i5かi7か の順で見てください。Windows 10のサポートが終わったあとの選び方としては、Intelなら第8世代以降、できれば第10世代以降。そのうえで、多くの方は i5 で足ります。差額はメモリとSSDに回したほうが、毎日の体感は良くなります。
型番の数字を一つ読むだけで、その一台がこれから何年使えるかの見当が付きます。在庫は1点ずつ違いますので、いまの在庫から選ぶときは 名古屋の中古パソコン販売 のページで、載っている世代とスペックを見比べてみてください。わからないところは、店頭でも電話でもお気軽にお尋ねください。
